フィルムカメラ・フィルム写真のワークショップ

初めてみよう!フィルムカメラはとっても簡単

フィルムカメラはとっても簡単・「絞り」

「絞り」とは何かというと、それは、光が通ってくる「穴(あな)のおおきさ」です。小さな穴(あな)なら光はほんのちょっと、大きな穴ならたくさんの光を取り込むことができます。ただこれもそれだけではなくて、ピントの合う範囲を調節して、背景をぼかしたり、逆に背景までカッチリと写したりするためのものでもある、そんな話をいたします。

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写真は光をカメラに取り込むことで決まる。光を取り込むことを「露出」という。その露出は、「シャッタースピード」と「f値・絞り」で調整する。
・そして「シャッタースピードは、露出を調整するためのものだけではなくて、写そうとするものの「ストップモーション」の働きもする。

それでは「f値・絞りの効果的な決め方」とは?

シャッタースピードに二つの役割、光の量の調整とストップモーション、この二つの役割があるのと同じく、f値・絞りを調整するということにも二つの役割があるのです。

f値・絞りの二つの役割とは:

1・光の量を調整すること。
2・ピントの合う範囲を調整すること。

この二つです。先に結論言っちゃった!ヽ(´▽`)/ 

特に2番目の「絞りを調整することでとピントの合う範囲を変えることができる」ということがポイントなんです。

ポイントは「ピントの合う範囲を変えることができる」ということ

・絞ったほうが(穴が小さいほうが)、ピントの合う範囲がより深くなる。絞れば絞るほと近くから遠くまでしっかりピントが合うようになる。

同じことを反対に言うと....

・絞りを開くほど(穴が大きいほど)、ピントの合う範囲が薄くなる。狙ったところにピントがあってシャープに写るけどそれ以外のところはふんわり・ぼんやりぼかすことができる。

ここんところは「覚えていただく」のがいいかなと思います。

え? 理屈はどうなってんの!なんでそうなるの...!

グルメ番組みたくな、「被写体はカリカリ、外はふわっと」なボケが欲しいの!
だからカメラ買ったんだよ、ボケないなら、ツッコむよヽ(´▽`)/

はい。なぜ絞るとカリカリ、開くとボケボケ、疑問に思われるのも当然です。ワタクシもなぜなの?と思いました。それではですね...

・「被写界深度」
・「絞り」
・「錯乱円/許容錯乱円」

この三つのキーワードでググッって下さい。説明が出てきますね。なんか数式とかも出てきますね。難しい概念図も出てきましたか?

...わかんない...!

理解できなかった方、はい、私と同じです...これはぼくの理解超えたわ。錯乱円? こっちが錯乱寸前ですわ!

そこをあえて、あえてな説明をココロミますとですね...

この図は、ぼくの理解です。光学的に正しくないところもあると思いますが、この程度の理解で十分じゃないかともおもいます。正確性を期すより理解のしやすさを重視しました。つまり「穴の小さい方が」ピントが合う範囲が広くなることの理解しやすさを考えて作った説明図です。

要するにレンズによってピントがあう範囲(上では「同じ幅」って青い字で書いてあります)が決まっている。(二次元の図なんで「幅」と書きましたが、本当は三次元の面積なので「円」なんですけどね。)その幅に挟まれたところの写真はピントが合う(ほんとは「あって見える」らしいんですけど、同じことだと思う)というわけ。だからレンズの穴、絞りの穴が大きいと、大きな角度で焦点に向かっていくから、ピントの合う範囲も狭くなる。一方で絞りの穴が小さいと、小さな角度(鋭い角度)で焦点に向かっていくからピントの合う範囲は広くなる。

...らしいよヽ(´▽`)/シランケド

このくらいにさせてください。まんざら間違ってはいないと思うけど、多分正確じゃないんだと思う。円周率を「3.14」じゃなくて「3」とする、みたいな?

話を戻して...

・絞ったほうがピントの合う範囲がより深くなる。近くから遠くまでしっかり写る

反対に....

・絞りを開くほど、ピントの合う範囲が薄くなり、それ以外のところはボケる、ふわっとなる。

ボケさせたいなら

だから、背景をボケさせたいのであれば、一つの方法は、絞りをできるだけ開けて、ピントの合う範囲を狭くして、写したいものだけにピントを当てて、背景をその外に置くこと。
同じことを違う言い方をしますが、後ろをぼかしたいならできるだけ背景自身を遠くに置く、ピントの合う範囲から外すこと、前をぼかしたいなら、そのぼかしたいものとメインの被写体の距離を離して、ピントの合う範囲から外すこと。です。この場合は、光の量が多すぎると困っちゃうから、シャッタスピードは...そう、早く設定する。

背景までピントがあったシャープな写真を撮りたいなら

反対に、カリッとサクッとシャープな写真を撮りたいときは、絞りをできるだけ絞る。この場合は、光の量が足りないと、暗くなっちゃうから...そう、シャッタースピードは遅く設定する。

カメラの手ブレに気をつけてね。

そんならピントの合う範囲ってどっからどこまで

じゃあ、どっからどこまでの距離がピントが合うの?ってことですが、

古いカメラにつける古いレンズは、レンズの根元にピントの合う範囲がの目盛りがついているのね。

写真のリングの一番上、白い数字の「5m」のところにピントを合わせていて、下のリング、絞りを「f 8」にしている。真ん中のリングをみると、左にある「8(絞り)」は「3」m のちょっと左に来ているから、2.9mくらいから、右にある「8(絞り)」は「10」m のちょっと右に来ているから15mくらいかな、2.9mくらいから、15mくらいかまではちゃんとボケずに写りますけど、無限(∞)、ずっと向こう遠景ではちょっとボケちゃいますよ。
そういう意味です。真ん中のリングはそういう読み方をします。

別なカメラではこんな感じに目盛りが振られていますが、同じこと。

この目盛りがもっと活躍するのが、レンジファインダー式カメラや目測式カメラです。ファインダーから覗く視界はレンズを通しているわけではないのでそれだけではピントの具合はわからないのですが、レンズ周りのメモリを確認してみるとどっからどこまでにピントが合ってるのかわかる。

レンズ周りにそんなメモリがついていないこともあんですけど、取説に書いてあったりする。

さてさて、秘密兵器、露出表であります!

基本は、シャッタースピードは1/125秒で固定して、天候によって絞りを調節することがオススメなのですが...!

それに慣れたら、同じ天気のときでも絞りを開けたり、絞ったりして、写真のいろんな表情を楽しんでみましょう。そのときのシャッタースピードは、はい、表に出ている通りですね。例えば、晴れの日、絞りを4、シャッタースピードを1/1000にしてみると、離れた背景はボケてくれるでしょうし、f16まで絞ってみて、シャッタースピードを1/60にしてみると、くっきりはっきりの写真になるはずです。
ただし、シャッタースピードを遅くしたときには、手ブレには気をつけてくださいね。

さて、気になるお味は...ふん、ふん、え〜、これ、すごい美味しい、中はカリカリ〜、周りはふわっとやわらか〜!

まとめ

f値・絞りの役割は、光の量を調整することに加えて、ピントの合う範囲を調整することである。絞りを絞れば、ピントの合う範囲は広くなり、カリカリのシャープな写真になるし、絞りを開ければ、ピントの合う範囲は狭く、周りはぼけっとふわっとゆるふわになる。

今日はこのくらいにしておきましょう。とっぴんぱらりのぷ!

© 朽木鴻次郎
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